この2014年11月にMSCの地中海クルーズで
MSCスプレンディダのヨットクラブ(YC)乗ってきました。
ヨットクラブはカジュアル船でありながら“船の中の特別な船” “サンクチュアリー(聖域)”などと言われて特別な客室と言われています。本当にどのような客室なのか、どんなに素晴らしいのかととても興味があったので、嬉々として成田から飛び立ちました。
初日/日本から移動
乗船はイタリアのジェノバから。
トルコ航空のイスタンブール経由でジェノバへ。
ちなみにイスタンブールでは6時間の待ち時間なので空港内のトランジットホテルを予約、ここで休養しましたが、イスタンブールのビジネスクラスラウンジが驚きの場所でした。
とにかく広い!一階部分が広いと思ったらその下の階も更にラウンジでした。食事はサラダバー・エリア、暖かい食事を提供するエリア(シェフがいました)、スイーツエリアそしてカフェでは何と専任のスタッフがエスプレッソからカプチーノまでオーダーを聞いて、いれてくれます。まさにスターバックスがあるようです。とにかくたっぷりと食事が出来て寛げます。今まで行ったどのラウンジよりも広くて、サービスが最高でした。
トルコ航空ビジネスクラスはお勧めです。
2日目/乗船日
ジェノバ空港はターンテーブルが2つの小さな空港です。
そこからタクシーに乗って20分も走ればジェノバ港です。料金は15ユーロくらいでした。
ここからがヨットクラブの特別感が始まりました。
まずチェックインですが、ヨットクラブ専用のブース(濃紺の絨毯敷き)があり三つ揃えを着たバトラーが待ちかねています。
そのまま建物内のカウンターに案内されて乗船手続はすぐに終了、そのままバトラーが客室まで案内してくれます。通常のチェックインカウンターに並んでいる人達を横目で見ながら待つことなくスムーズに乗船が終わりました。
ヨットクラブ(YC)の部屋は特に広いとは思いませんが、よく整っていると感じました。
3日目/ナポリ寄港
私は何度目かのナポリです。
この日は天気も良く、港のすぐ前にそびえる「ヌォーヴァ城」に初入場しました。そこから手配した車で「ポジリポの丘」に一気に登りました。青い空の元、海岸線もくっきりと、遠くにはカプリ島も見る事が出来ました。それは絵になる素晴らしい風景で感激です。
夕食はYC専用レストランに行きました。ここは船尾にありますが、優雅で落ち着いた雰囲気で、ウエイター達はとても愛想が良くて好印象です。お料理の盛り付けもお洒落で、何を食べて美味しく満足しました。
YCはやはり全体的にグレードが高いと感じました。
4日目/メッシーナ
小さい街なので自分達で回りました。
船を降りて進むと自然に大通りに出ます。そこには待ち構えたようにオシャレな市内観光バスがとまっていました。約50分で街を一回りして20ユーロ?でした。とりあえず一回りしようと乗り込みましたが、案内は英語、フランス語、ドイツ語なのでポイント説明もあまり理解しないままに終了。
正午には有名なメッシーナ大聖堂のからくり時計を見ようと大勢の人が広場に集まります。
正午ちょうど、まずはライオンが大きく吠えると次々に金色に輝く中世の騎士たちが登場します。世界一大きい仕掛け時計との事、メッシーナに行った際には外さないように見に行きましょう!
メッシーナ大聖堂から船までは歩いて10分もかかりませんでした。
5日目/チュニス
アフリカのチュニスに寄港。有名なバルド国立美術館に行きました。
この美術館はローマ時代のモザイクが中心で広くて膨大な数のモザイクや彫刻が並んでいます。多分ゆっくり見ると一日は掛かりそうです。
そこから“ジディ・ブ・サイドに車で移動、ここは青と白を基調にした家々が並ぶ独特の街で有名ですが、サントリーニ島ほどの迫力はありません。それでもアフリカで見るこの街の風景には驚かさせれました。
ここで頂いた昼食はチュニジア料理で珍しいものばかりで、ホテルのラウンジのような素敵なレストランも印象的でした。
6日目/終日航海
私の一番好きな終日航海日です。
トップセイル・ラウンジでの読書三昧の日を過ごす事ができました。
180°視界の広がるラウンジで好きな飲み物を手にとても寛ぎました。
この日の昼食は時間もあるので、ヨットクラブを出て通常ビュッフェに興味津々で行きました。
まずはその人の多さにビックリです。YCではいつでも、どこでもゆったりとした時間が流れていますが、ビュッフェは喧騒につつまれどのテーブルも人で埋まっています。空いているテーブルを探して確保、列に並んで好きなものをお皿に取ります。思ったよりも種類も多くて、たまにはビュッフェもいいなと思いました。
7日目/下船日
私達は途中下船になりますがバルセロナで下船しました。
何度も来ているバルセロナですが、「サグラダ・ファミリア」の内部が変わっていると聞いて行ってみました。内部のステンドグラスの赤い部分が先週に出来上がったばかりで、それはそれは美しい赤の饗宴で、まだ現在進行中の進化する建築物を堪能しました。一度行った方も是非再度行かれてみてください。
YC客室は全て15階、16回の船首にあります。トップセイル・ラウンジもフロントデスクも専用プールも同じく船首にあります。客室の冷蔵庫の飲み物や専用ラウンジでの飲み物も全て無料。朝食はトップセイル・ラウンジでコンチネンタル・ブレックファストが用意されています。
YCのお客様数が全体の5%ですので、YCエリアはいつも静かでゆったりとしていて、喧騒から離れて、また日常から離れてのクルーズを満喫できました。噂通りにMSCクルーズのヨットクラブは特別感のある快適なカテゴリーでした。